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ブロードリッジ

プライベートクラウド・テクノロジーにより拡張性と柔軟性を獲得

ブロードリッジは、銀行、ブローカー・ディーラー、アセット・マネージャー、発行体(※1)企業に、コミュニケーションとテクノロジー主導の投資家向けソリューションを提供するリーディング・カンパニーです。50年以上 (うち10年以上は独立系の上場企業として) の歴史を持ち、金融サービス業界を強化する重要なインフラストラクチャーを提供しています。なお、18カ国に拠点を展開し、11,000人の正社員を擁しています。(※1 発行体:資金調達のために債券を発行する主体)

ビジネス課題

金融サービス業界向けに開発した革新的なソリューションをグローバルで展開するために、プライベートクラウド環境を構築し、自社の重要プロセスを強化する必要がありました。

トランスフォーメーション

キンドリル(旧IBMインフラストラクチャー・サービス)と連携し、重要な日々のプロセスを、IBM iSeriesクラウド・テクノロジーをベースにした柔軟かつ拡張性のあるプラットフォームに移行しました。これにより、顧客に影響を及ぼすことなく通常の3分の1の時間で移行が完了し、数兆米ドル規模に及ぶ日々のトランザクションが20%~30%短縮されました。

結果

日々のバッチ処理に費やす時間が20%~30%短縮

移行時間が80%短縮。通常9~12カ月かかる移行が7週間で完了

オンデマンドで拡張可能な、セキュリティーに優れたプラットフォームを構築

クリティカルな業界ゆえにダウンタイムは許されない

1日に6兆米ドルもの取引を処理する企業にとって、ダウンタイムは決して許されません。ニューヨーク証券取引所で日々取引される多くが、ブロードリッジのFixed Income Platform (大手株式仲買業者23社のうち、18社が使用する株式ベースの取引システム)を介して処理されています。同社 IT担当副社長(VP)のScott Anderson氏は、次のように述べています。

「絶対にシステムを止められません。それがブロードリッジの経営ミッションです。当社のシステムが市場に及ぼす影響はあまりに大きいため、ダウンタイムは絶対に許されません」

ブロードリッジは、オートマチック・データ・プロセシング (ADP) がADP証券ブローカレッジサービス部門を分社化する形で設立されました。そのため、同社の事業の根幹はデータ処理にあります。しかし、変化し続ける金融業界に対応するには、さらなる革新的なソリューションの追及が求められます。

そこで同社では、最新のアプローチを実装し、グローバル市場向けに提供する既存ソリューションのセキュリティー、信頼性、一貫性の強化に乗り出しました。また、ヨーロッパ、アジア、中南米にビジネスを拡大するために、拡張性と管理性の向上も検討しました。

次に、同社では「イノベーションのABCD」(※2)を活用した、革新的なソリューションの開発に着手しました。これについて、同社 CIOのMark Schlesinger氏は以下のように話します。

「次のステップでは、イノベーションのABCDを活用することで、テクノロジーを変革させ、他社との差別化やお客様の差別化が実現できるか実証していきます。財務的な目標は2023年までに収益を2倍にすることです」

※2 イノベーションのABCD:AI(人工知能)&ロボティックスの「A」、ブロックチェーン・ソリューションの「B」、クラウドの「C」、デジタルの「D」、それぞれの頭文字を取ったもの

ブロードリッジは、新しいソリューションを拡大させるために、自社のコア・インフラストラクチャーのモダナイズを進め、取引量に応じて変動する日々のトランザクションとストレージの需要を予測し、先を見据えて対策を練る必要がありました。「従来では、テクノロジーを常に構築、取得、保護、測定する必要があったため、効率的にビジネスを進めるのが難しい状況でした。これを解決するには、テクノロジーをすぐにでも使える状態にしておく必要があります。これにより、お客様のコミュニケーション、テクノロジー、データ、分析を次のステージまで引き上げられるようになり、新たなビジネス課題を見据えた対応が可能になります。当社は40億米ドル規模の企業ですが、当社モデルを採用した市場はその何倍もの収益を生み出すと予想しており、収益向上の余地がまだまだあります。当社はそのすべての利益を享受できると考えています」とAnderson氏は言います。

 

入念な検証により遅延ゼロのスムーズなインフラ移行が実現

ブロードリッジは、市場の拡大を見据えFixed Income Platformをより柔軟で動的なインフラストラクチャーへ移行することにしました。しかし、ミッションクリティカルなアプリケーションを実行する大規模なアーキテクチャーの場合、常時安定稼働が求められるため、この移行は大きなリスクになります。

同社の既存のシステムは、内蔵ディスクとスーパースケーラー対称型マルチプロセッサーを備えた強力なサーバーを使用していました。これは、共有リソースにまたがるのではなく、各サーバー内でデータを処理するアーキテクチャーになっています。同社では、プライベートクラウドの構築を実現するために、柔軟で拡張性の高いストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に移行したいと考えていました。これに伴い、すべてデータと処理を新しいハードウェアに移行する必要がありました。「すべてをハイブリット形式でインストールし、稼働させ、接続し、移行する必要がありました。さらに、これらすべての工程をダウンタイムなしで、わずか4カ月で実行しなければなりませんでした」とAnderson氏は述べています。

ブロードリッジは、柔軟な設計と信頼性に優れたグローバル・ソリューションを開発するために、パートナーとしてキンドリルを選定しました。移行プロセスおいてまずは、既存環境の評価から開始。次に、ブロードリッジのアプリケーションをロードし、IBM iSeriesクラウド・テクノロジーの専用インスタンスをベースにしたプラットフォーム上で本番の負荷を再現するためにベンチマーク・センターを設置しました。これにより、拡張性の高い新しいアーキテクチャーが、必要なパフォーマンスを提供できると実証されました。その後、新たなプラットフォームを構築するとともに、その構築中にプラットフォームのデモを行うプロジェクトを立ち上げました。プラットフォームの完成後、新しいインフラストラクチャーに移行を開始しました。厳しいスケジュールの中、サービスの中断を避けるために、週末を利用し、7回に分けて移行作業を実施。その結果、スケジュールの遅延やダウンタイムを発生させることなく移行が完了できました。

「インフラストラクチャーの変更について事前にお客様にも告知しており、移行によってお客様へ影響を及ぼすこともありませんでした。大規模の移行にもかかわらず、お客様に対して全く影響を与えなかったことは大きな誇りです」とAnderson氏は言います。

革新的なビジョンを備えた信頼性の高いサービス

今回の移行については、キンドリルでは、互換性と安定性を確保するために移行設計の支援を行いました。「もしも、最初にディスクを移動させてからIBM iSeriesプライベートクラウドで設計するアーキテクチャーを開発していたら、その機器をすべてインストールし直し、システムをリストアする必要がありました。その場合、データベースのサイズが大きくなるため、週末に何度もテストを実施しなければなりません。ですが、キンドリルとの連携により約9カ月~1年かかる移行作業を、7週間で完了させることができました」とAnderson氏は述べます。

また、新しいプラットフォームに移行したことで、高い処理能力を獲得。夜間のバッチ・プロセスの処理時間が以前よりも20%~30%短縮されました。「たとえ処理する量が多い日でも、プロセッサーは問題なく対応できます」とAnderson氏は言います。

さらに、クラウド・プラットフォームにより、顧客向けエンゲージメント・システムに求められる重要な機能を数多く提供できるようになりました。また、顧客をより迅速に取り込めるようになり、世界中の顧客にアプローチできるような拡張性も得られました。Anderson氏は、次のように述べています。「当社がキンドリルを利用していることについて、お客様から高く評価されています。キンドリルは長年にわたり連携してきたパートナーであり、当社とともに自社のサービスを拡大し続けている企業であることについてお客様も理解しています。関係の深さとアクセスのしやすさは、他社はないものです。当社が支援を求めれば、キンドリルはすぐに対応してくれます」

ブロードリッジは、クラウド・プラットフォームに加えて、自社の顧客とエンドユーザーにソリューションを提供するために、Red Hat Enterprise Linuxソフトウェアを採用しました。「Red Hatは、管理しやすく安全で互換性もあるOSです。当社のプライベートクラウドとパブリッククラウドの両方にも対応しています」とSchlesinger氏は言います。

現在のブロードリッジは、今後求められる技術的なニーズに対応可能であり、ソリューションの革新に焦点を当てています。「今では拡張性や信頼性について心配する時間がかなり減りました。引き続き、ビジネス・チームと連携し、さらに強化したビジネス・ソリューションを顧客に提供することに注力していきます」とSchlesinger氏は述べます。まさに、キンドリルはブロードリッジのイノベーションを支えるパートナーでもあるのです。キンドリルについて、Schlesinger氏は以下のように評価します。

「キンドリルは堅実なサービスを日々提供するだけでなく、将来を見越した知的資本を当社のビジネスにもたらすとともに、当社が革新的なソリューションを提供できるように支援してくれています。金融業界が絶えず変化しても、当社は常に革新的なソリューションを提供し、お客様をサポートし続けます。今後もキンドリルは、当社の変革の支えになることでしょう」

2021年10月

「ビジネスが絶えず変化しても、ブロードリッジは常に革新的なソリューションを提供し、お客様をサポートし続けます。今後もキンドリルは、当社の変革の支えになることでしょう」
-  ブロードリッジ
CIO Mark Schlesinger 氏
「大規模の移行にもかかわらず、お客様に対して全く影響を与えなかったことは大きな誇りです」
-  ブロードリッジ
VIP Scott Anderson 氏
「財務的な目標は2023年までに収益を2倍にすることです」
-  ブロードリッジ
CIO Mark Schlesinger 氏
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