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ロッテカード

クラウドネイティブ技術で基幹金融システムの変革を実現

ロッテグループの一員であるロッテカードは、金融サービス会社のロッテキャピタルと提携するクレジットカード会社です。アメリカン・エキスプレスとロッテ百貨店からライセンスを受けた技術事業部門として2002年12月に韓国・ソウルで設立されました。2019年後半に、ウリィ銀行やMBKパートナーズなどから成るコンソーシアムに買収されてからは、クレジットカード産業におけるビジネスモデルの変革に挑戦しています。

ビジネス課題

市場経済、人口動態、規制、テクノロジーなどさまざまな要因により、クレジットカード業界のバリューチェーン全体が急激に変革しています。今日では、消費者についてもデジタルに対するリテラシーが高まっており、簡単決済サービスをはじめとした多様な決済手段を使いこなしています。こういった市場変化を受け、ロッテカードでは、最小限のコストとリスクで顧客ニーズに対応できるアプリケーションとサービスの提供を目指しました。

トランスフォーメーション

ロッテカードでは、キンドリル(旧IBMインフラストラクチャー・サービス)と協業し、IBMおよびRed Hat Openshiftのクラウドネイティブ技術を採用することに。これにより、コスト削減とともに、可視性、拡張性、セキュリティー、サービス提供スピードの向上を実現しました。

結果

基幹システムで管理できる顧客ワークロードが4倍に増大

チャネル全体にわたる基幹金融システムの運用性と安全性が向上

クラウドネイティブ技術によってサービスのデプロイが容易になり、効率性と生産性が向上し、アプリケーション開発のスピードが加速

急激に変化する市場にスピーディーに対応  

流通およびサービス部門向けにビジネスを展開するロッテカードは、MBKとウリィ銀行のコンソーシアムに買収された後、クレジットカード業界のビジネスモデルを変える道を模索しています。

国内のクレジットカード業界は、規制や激しい企業間競争、ユーザーの飽和状態などにより、今後の成長が危ぶまれています。クレジット・ファイナンス協会の調査によると、クレジットカード会社の主要な収入源である加盟店の手数料率は、2012年以降低下し続けているとのこと。さらに、デジタル技術を駆使したICT企業の多くが、大規模な顧客基盤や利便性の高い決済プラットフォームの提供にまで事業を拡大させており、それに伴いクレジットカード会社の地位も低下しています。

不確実性が高まる経営環境の中、ロッテカードでは「デジタル・プラットフォーム企業」に移行すると発表し、イノベーションの加速を目指しました。

 

クラウドネイティブ戦略によるデジタル・プラットフォーム企業への変革

2018年、ロッテカードは、「モバイル統合アプリケーション」にクラウド・プラットフォームを導入。モバイル・アプリケーションのパフォーマンスを高めたことで、顧客満足度と総所有コスト (TCO) の向上を実現しました。

この取り組みによって得られた成功体験を生かし、同社では、ビジネス競争が激化する顧客チャネル・システムの領域にも事業を拡大することに。そのプロジェクトの一環として、SaaS型のクラウド・プラットフォームを金融システムに展開するとともに、金融システム移行・管理のパートナーとしてキンドリルを選定しました。

同社では、拡張性に優れたオープンなアプリケーション環境を実現するために、Red Hat OpenShiftをベースとするクラウド型のコンテナ化アーキテクチャーを採用し、ベンダー・ロックインからの解消を目指しました。

同時に、ハイブリッド・クラウド戦略を計画し、顧客体験を向上させる新たなサービスの提供を検討しています。例えば、自社提供のアプリケーション「LOTTECARD LIFE」と連携させることで、モバイル・ユーザーが1つのプラットフォームから全ての特典やサービスを受けられるようになります。

従来のITインフラにも適用できる柔軟性の高いクラウド技術を活用したことで、急激に変化する市場や企業競争にも迅速に対応できるようになったほか、より優れたサービスをタイムリーに顧客へ提供可能になりました。

キンドリルでは、ロッテカードと緊密に連携し、クラウドに求められるセキュリティー・ガイドラインを満たしながら、イノベーションを加速させられるようサポートしています。さらに、金融機関のセキュリティー管理に精通したOCPセキュリティー・スペシャリストを活用し、コンプライアンスに対応するクラウド・システムの構築も計画しています。

 


オープン・ソース・テクノロジーでイノベーションを実現

キンドリルとの協業によって、修正コストと移行リスクを最小限に抑えつつ、基幹金融システムのコンテナ移行が可能となり、エンタープライズ・クラウド環境をスムーズに実装できました。

このコンテナ移行プロジェクトにより、ワークロードの処理が従来の4倍高速化しました。2018年7月に「Lifeプラットフォーム」を提供して以来、チャネルのトラフィックは著しく増加しています。基幹システムが耐えられるワークロードは約2~4倍にまで増えており、非対面での顧客ワークロードやFinTechチャネルからの流入も加わっています。DXが加速するにつれ、オンラインをはじめとした非対面取引の増加は避けられないでしょう。

現在の会計システムでは、顧客、運用、タスク、販売、債券、経理、製品などのワークロードによってタスクを処理しています。将来的には、作業負荷をさらに細分化し、コンテナ技術にも適用させることになるでしょう。

例えば、商品ビジネスの場合、他社とのパートナーシップやマーケティング、報酬などのワークロードに細分化できます。今回のコンテナ移行プロジェクトによって、ロッテカードは激変する市場への優れた対応力を獲得し、顧客満足度の向上を実現できました。今後も、このクラウドネイティブなコンテナ・プラットフォームが、ロッテカードの取り組みを支えていくことでしょう。

2021年10月

「クラウドのコンテナ化により、DX推進と新サービスを継続的に提供できる基盤の構築を実現しました。また、ピーク時でも効率的かつ確実に基幹システムを運用することができます」
-  ロッテカード CIO
Jeong Han Kim 氏
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