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ブラジル・フーズ

マルチクラウドの複雑性を管理して投資効果を最大化

世界最大級の食品会社であるブラジル・フーズは、117カ国以上で事業を展開しており、Sadia、Perdigão、Qualyといったブランドがよく知られています。同社の目標は、世界中の人々に、より美味しく実用的で高品質な食品を提供することです。安全、品質、誠実さへの取り組みをベースとして、同社は長期的なビジョンに基づいた戦略をとっており、世界中で働く9万5,000人以上の従業員と33万人を超える顧客のために価値を創出し続けています。

ビジネス課題

ブラジル・フーズが新たな企業を買収した際、同社は既存のITインフラストラクチャーと連携できる新しい基盤を必要としていました。しかし、複数のプライベートクラウドとパブリッククラウドの制御が極めて複雑でした。

トランスフォーメーション

マルチクラウドの複雑さを解決するため、ブラジル・フーズはキンドリル(旧IBM Infrastructure Services)のMulticloud Management PlatformのCost and Asset Managementを利用しました。 現在、同社は20,000ものパブリッククラウドとプライベートクラウドにかかるコストや資産を、1つの統合型ダッシュボードで自動管理しています。

結果

20,000のクラウド資産をキンドリルの「Cost and Asset Managementソフトウェア」に移行

キンドリルの「Multicloud Management Platform」を使用して、1カ月あたり160万米ドルのクラウド・コストを管理

組織全体でクラウド・コストを検証するためのリードタイムを85%削減

複数のクラウドの管理が複雑に

より迅速に業務を遂行できるよう変革に取り組んでおり、なおかつ複数のクラウド環境を併用している企業の中には、ハイブリッド・インフラストラクチャーの管理に苦心するケースも少なくありません。

多くのIT責任者は、こうした課題を克服できるよう検討を重ねています。最近の調査では、67%の企業が複数社のパブリッククラウド・プロバイダーを利用していることが明らかになっています。

ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境の複雑さを解消することは、デジタル・トランスフォーメーション推進における主な課題の1つです。

また、ある調査によれば、エンドツーエンドのIT運用を効果的に監視・管理することは容易ではないということが明らかにになっています。調査対象のIT責任者の内、ハイブリッドクラウドとマルチクラウド環境を順調に運用できていると回答したのはわずか20%でした。

新たなクラウド運用モデルを採用することで、企業は俊敏性と制御のバランスを取りつつ、マルチクラウド管理への道を開くことができます。効果的なクラウド運用モデルは、サービスやツールへのスムーズなアクセスを提供すると同時に、コスト、使用状況、パフォーマンスのコントロールの維持に貢献します。

マネージド・クラウド・サービスと、自動化を活かしたオープンで安全なマルチクラウド管理プラットフォームを併用することで、企業はIT環境全体を通してクラウドのガバナンス、コンプライアンス、整合性、可視性を確保しながら、エンド・ユーザー・エクスペリエンスを向上できます。

ブラジル・フーズはこのようなクラウド運用モデルの導入に成功しました。世界最大級の生鮮・冷凍食品メーカーである同社は、急ピッチでグローバル・レベルでの事業拡大を進めています。クラウド・サービスによる変革は、同社の戦略の重要な部分を占めているのです。

同社のクラウド・アーキテクトを担うRobson Leal de Oliveira氏は、次のように述べています。

「当社のクラウド・ジャーニーは、ブラジルで当社初のクラウド移行プロジェクトを実行した2016年に始まりました。その際、100台のサーバーをオンプレミスからIBM Cloudに移行し、キンドリルが全面的にこのプロジェクトをサポートしました」

しかし、ブラジル国内における規制のため、同社が継続的に事業を拡大するためには世界に目を向ける必要がありました。そこで同社は2014年に、ヨーロッパ、アジア、中東で企業買収を開始したのです。

こうして設立された新しい会社のITインフラストラクチャーは、ブラジル・フーズの既存のITインフラストラクチャーとシームレスに連携できる必要がありました。複数のプライベートクラウドとパブリッククラウドを、1つのシステムとして統合する際の複雑さを管理することが主な課題だったと言います。

「当社は技術変革を進める必要がありました。そのためには、クラウド技術とサービスの利用が不可欠です。そして、複数のクラウド環境のコストと使用状況を管理する方法を見つける必要がありました」(Leal de Oliveira氏)

同社は70%以上のアプリケーションをクラウドに移行していました。しかし、Microsoft AzureやIBM Cloud、VMwareなどのプライベートクラウドに資産を置いていた同社は、手作業によるITコストの追跡プロセスに時間がかかり、非効率であることに気づきました。

Leal de Oliveira氏はこう説明しています。

「マルチクラウド環境を管理するための当社の戦略は、『クラウド・ファースト』が中心です。そこで、クラウドの資産管理を1枚の画面に集約し、コスト削減と社内請求書発行の時間短縮を実現するソリューションを求めていました」

また、採用するソリューションに求められる条件について、以下のように付け加えます。

 

「各部門やコストセンター内の資産だけではなく、世界中のパブリッククラウドおよびプライベートクラウドのコストを追跡できる必要がありました。そこで当社はキンドリルのMulticloud Management PlatformのCost and Asset Managementアプリケーションを使用することにしました」(Leal de Oliveira氏)

 

コスト最適化のための単一のプラットフォーム

マルチクラウドの複雑さを制御するために、ブラジル・フーズはキンドリルの3日間のワークショップに参加しました。両社はブラジル・フーズが抱えていたクラウド管理の課題を洗い出し、現在および将来的にかかるコストを継続的に可視化する計画を作成しました。

そこで採用されたのが、Multicloud Management PlatformのCost and Asset Managementです。

Leal de Oliveira氏は同ソリューションについて、以下のように述べています。

「Cost and Asset Managementのおかげで、当社が使用する全てのパブリッククラウドとプライベートクラウドのコストおよび資産を、1つの統合型ダッシュボードで自動管理・確認できます。これにより、収集した情報に基づく意思決定に、ビジネスの焦点を合わせることができました」

そして現在実現できていることについて、Leal de Oliveira氏はさらにこう説明します。

「今ではコストを追跡し、それを毎月の予算と比較できる上、数カ月先のクラウド・サービスの利用に伴う支出まで確認できます。これにより、当社のIT事業および財務部門の責任者がIT投資の効果を最大化するための継続的な可視性を得ることができました。例えば、Cost and Asset Managementではサービス・プロバイダー、事業分野、環境、アプリケーション、事業地域、コストセンターごとに資産を特定できます」

これにより、同社のITファイナンス・マネージャーが、部門別コストを組織全体で統合・分配するためのリードタイムを短縮できています。また、通貨換算機能によって、現地通貨での支出を確認することも可能です。さらに、キンドリルのソリューションでは、資産コストと比較した資産の使用状況を表示できます。

Lealde Oliveira氏はこう付け加えます。

「当社は『ヒートマップ』を使用して、十分に活用されていない資産の撤去や、より費用対効果の高いシステムへの投資など、戦略的な経営判断を行っています」

 

かつてない可視性と制御性

ブラジル・フーズは、マルチクラウドの複雑性を管理できることに、大きなメリットを感じています。クラウド戦略を通して、買収した企業のITインフラストラクチャーを、同社のITインフラストラクチャーに標準化・自動化された形で簡単に接続できているのです。また、資産コストの逸脱を予測する方法も合理化できました。

「Cost and Asset Managementを使用する前は、クラウドのコストと使用量を手作業で管理していましたが、時間がかかって煩雑でした。キンドリルのソリューションはこのプロセスを自動化し、全てのデータを1カ所に集め、1つのコンソールからアクセスできるようにします。これにより、当社のIT部門はビジネス上のより良い意思決定と、ビジネスの変革に集中できています。これは大きなメリットです」(Leal de Oliveira氏)

キンドリルのCost and Asset Managementを約1年間使用して以降、同社は20,000のクラウド資産をこのツールに組み込んできました。これは、Multicloud Management Platformを使用して、1カ月あたり約160万米ドルのクラウド・コストを管理している計算になります。

さらに、部門別コストを組織全体で統合・分配・確認するためのリードタイムを、数週間から数日へと85%にわたり短縮しています。

可視性と制御性の向上は経営や業務効率の改善につながっており、将来への投資の機会を広げています。同社は今後、中東やアジアでの事業拡大を計画しています。技術面において、同社はコンテナ化、DevOps、バックアップ・サービス、レジリエンシー・サービスを利用した工場の変革を検討しています。

「当社は現在キンドリルのチームと協力して、Kubernetesやその他のクラウド・ソリューションを利用して、さまざまなチャットボットのデプロイや、生産の自動化に取り組んでいます。この取り組みに新たな地域が加わり、ITマネジメントの最前線にデジタル・トランスフォーメーションが拡大するのは非常に喜ばしいことです。我々は過去8年間、多くのプロジェクトを成功させてきました。これは素晴らしいパートナーシップだと言えるでしょう」(Leal de Oliveira氏)

「私たちは、数カ月先のクラウドに関連する支出まで確認できます。これにより、当社のIT事業や財務部門の責任者がIT投資の効果を最大化するための継続的な可視性を得ることができました」
-  ブラジル・フーズ クラウド・アーキテクト
Robson Leal de Oliveira 氏
「Cost and Asset Managementのおかげで、全てのパブリッククラウド、プライベートクラウドのコストと資産を、1つの統合型ダッシュボード内で自動管理・確認できます」
-  ブラジル・フーズ クラウド・アーキテクト
Robson Leal de Oliveira 氏
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