セキュリティ＆レジリエンシー
How payments modernization relies on AI, trust and real-time readiness
記事
2025/10/09
AIはもはや遠い未来の話ではなく、急速にグローバルビジネスの在り方を変えつつあります。高度な言語モデルからエンタープライズグレードの導入に至るまで、AIは機械の可能性を広げています。そして今、新たなAIのフェーズとして「エージェンティックAI」が登場しています。
これらのシステムは単に人間を支援するだけでなく、自律的に動作し、タスクを開始し、意思決定を行い、結果を導き出すよう設計されています。金融機関から医療機関に至るまで、さまざまな組織がますます複雑なデジタル環境に依存する中、こうした環境全体でインテリジェントで自律的なエージェントを統合的に管理する能力は、急速に戦略的な必須条件となっています。
本稿では、Kyndryl Consultのシニアバイスプレジデントであるイスマイル・アムラ（Ismail Amla)が、なぜエージェンティックAIが強力な新技術であり、「キンドリル エージェンティックAIフレームワーク」がいかに企業のイノベーションと生産性向上を支えているかを語ります。
関連情報
エージェンティックAIとは何か、なぜ重要なのか？
現代のスピードが求められる環境、そしてリソースが限られている中で、また、ますます複雑化、不確実化する状況下で、リーダーたちはよりスマートで迅速な意思決定を迫られています。従来の自動化では、もはやこうしたニーズに追いつけません。エージェンティックAIは新しいパラダイムを提示します。それは、デジタルのチームメイトとして機能するインテリジェントなエージェントです。これらのエージェントは、人間および機械からの入力を学習し、変化する状況に対応し、組織全体にわたってタスクを実行します。従来の狭義のAIとは異なり、キンドリル エージェンティックAIフレームワークのようなエージェンティックAIは、人間のチームを補完し、認知負荷を軽減し、意思決定を加速するよう設計されています。これは単なる効率化の話ではありません。アジリティ、レジリエンス、そして価値創出までの時間短縮といった、重要な業務全体に前向きな変化をもたらします。また、説明可能で拡張性を備え、動的に進化性するため、単なる技術的変化ではなく、戦略的な必須事項となっています。
キンドリル エージェンティックAIフレームワークとは？
キンドリル エージェンティックAIフレームワークは、エンタープライズグレードの高性能なエージェンティックAIのアプローチです。意図を理解し、状況に適応し、複雑なワークフロー全体でタスクを実行するために、専門的なエージェントを活用します。このフレームワークの特長は、キンドリルが数十年にわたり培ってきたインフラの計画や導入の専門知識や、Kyndryl Bridgeを通じた知見を生かし、既存のシステムとシームレスに統合できる点です。グラフベースのオーケストレーションモデルを採用しており、高速性、レジリエンス、継続的な学習を実現しています。つまり、単にタスクに反応するのではなく、ビジネスと共に進化し、適応型のインテリジェンスを提供します。
従来の自動化では、もはや追いつけません。エージェンティックAIは新しいパラダイムを提示します。それは、デジタルのチームメイトとして機能するインテリジェントなエージェントです。これらのエージェントは、人間および機械からの入力を学習し、変化する状況に対応し、組織全体にわたってタスクを実行します
他のエージェンティックAIとの違いは？
キンドリル エージェンティックAIフレームワークは、いくつかの基本原則に基づいて設計されています。エージェントと人間がリアルタイムで協業するハイブリッドな働き方を促進します。コンポジション型アーキテクチャーにより、必要なタスクに最適なエージェントを動的に組み合わせることが可能で、スケーラブルかつ再利用性にも優れています。人間中心の設計思想に基づいており、人の意思決定の代わりではなく、人の意思決定を強化することを目的としています。また、責任あるAIを前提とした設計がされており、意思決定のプロセスは説明可能で監査可能、組織の価値観と整合したものとなっています。オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドなど、既存のIT環境にそのまま統合でき、業務に影響を及ぼすような移行を必要としません。さらにゼロトラストセキュリティや厳格なアクセス制御を根本から組み込んでおり、セキュアです。
キンドリル エージェンティックAIフレームワークが効果が最も期待される分野は？
すでに複数の分野で高い関心が寄せられています。例えば、ある国の政府機関では、キンドリル エージェンティックAIフレームワークを複雑なIT環境全体へ導入することを検討しており、市民体験の向上、公共サービスの効率化、コンプライアンスの強化、規制リスクの低減を目指しています。また、ある大手金融機関では、Kyndryl Consultと協力して、ハイブリッドクラウド環境におけるミッションクリティカルなワークロードのモダナイズを図るために、どフレームワークの活用でを検討しています。
なぜキンドリルがこの分野をリードできるのか？
キンドリルは、複雑でミッションクリティカルなインフラの運用に長年携わってきた実績があります。多くのAIソリューションが見落としがちな運用上の現実を、キンドリルは深く理解しています。だからこそ、キンドリル エージェンティックAIフレームワークは既存の環境と統合でき、セキュアに拡張でき、業務を中断させることなく成果を提供できるよう設計されています。私たちは、単なるブラックボックスのようなAIモデルを提供しているわけではありません。俊敏性、レジリエンス、そして信頼性を前提としたアプローチを提供しています。そして最も重要なのは、私たちは単なるベンダーではなくパートナーです。エージェンティックAIが求める文化的変化を組織が乗り越えられるよう支援します。変革は不安を伴うこともありますが、適切な支援があれば、それは好機になります。キンドリル エージェンティックAIフレームワークは、人間のチームを補完し、意思決定と変革のスピードを加速させ、AIネイティブ時代における企業の成長を支援します。
当記事は、2025年7月17日（米国現地時間）にKyndrylが発表した記事の抄訳です。原文は下記URLを参照してください。 https://www.kyndryl.com/us/en/about-us/news/2025/07/agentic-ai-next-big-thing-for-business
