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Mitsubishi Motors Australia社

管理を簡素化し、システムの起動時間を短縮

するためのクラウドへの移行

1980年に設立され、メルボルンに本社を置くMitsubishi Australia社は、グローバルな三菱自動車工業株式会社の一部門です。 同社は 2,000 人の従業員と 205 カ所の販売拠点を擁し、幅広く三菱自動車の車両(小型車、スポーツカー、セダン、SUV、トラック、ハイブリッド車など)の販売とサービスを行っています。

お客様課題

Mitsubishi Motors Australia社の顧客重視のアプローチは目覚ましい成長をもたらしましたが、ビジネスのボリュームが増えるにつれて、特にピーク時期に IT インフラストラクチャーの信頼性が低下しました。

ソリューション

Mitsubishi 社は、Kyndryl™(旧 IBM インフラストラクチャー・サービス)と協力して利用していた SAP® インフラストラクチャーを IBM Cloud®に移行しました。 現在、同社のインフラストラクチャーは自動的に拡張され、自動車の販売量の自然な変動をスムーズに処理しています。 また、このソリューションは、災害への備えを向上させ、販売員が営業に時間を費やせるようになりました。

結果

災害復旧時に予測されるダウンタイムを 80% 削減

ピーク時のアクティビティーと将来の拡張を見据えた追加の容量を提供し、3,000 人のユーザーをサポート

管理業務にかかる時間を短縮し、販売員の営業活動を支援

ITのニーズが変動する成長中のビジネス

新しい自動車の購入は、それが 1 年に 1 回の出来事でも一生に 1 回であっても、大きな感情を揺さぶられる出来事で、やや複雑な体験です。 販売店のスタッフは、購入を検討しているお客様の電話に対応することや、店を訪れるお客様にあいさつすることなど、最初から重要な役割を担っています。 Mitsubishi 社のようなディーラーは次のことを理解しています:ディーラーとの間に信頼と関係を築くことで、顧客は安心して各モデルの長所と短所を検討し、最終的に 購入条件を話し合うことができる。

この販売サイクルの重要な時点では、販売店での物事はスムーズに進める必要があります。とりわけ、IT ネットワークについてはそれが必要です。 ネットワークのスピードが遅い、または予測不能の場合、お客様はイラつき信頼は失われ、または販売から完全に離れてしまうかもしれません。

幸いなことに、Mitsubishi 社の販売店の販売員は、知識が豊富で人柄も良く経験も豊かです。その上、販売する車も魅力的で信頼できるものばかりです。 ただし、中核的なビジネス・プロセスのすべてを実行しているその IT インフラストラクチャーは、月末に販売促進が行われる需要の高い時期には、弱点を呈し始めていました。 忙しくなるとシステムの速度が低下しました。そのため、スタッフが必要とする対応や顧客への気配りができなくなりました。

繁忙期にはボリュームが増すこと以上の課題があります。 最高情報責任者 (CIO) の Mark Tiddy 氏は次のように述べています。「Mitsubishi は目覚ましい成長を遂げており、5 年前に比べて販売量が約 50% 増加しています。」

その状況の中で、IT インフラストラクチャーの信頼性を維持しながら、継続的な成長と変動する販売サイクルを管理することは、ますます困難になっていきました。 Mitsubishi 社は、オーストラリア全土の販売店のインフラストラクチャ―を個別にアップグレードし続けるのではなく、業界初、クラウドに完全移行することを決定しました。

迅速でスムーズなクラウドへのマイグレーション

Mitsubishi Motors Australia 社は、オーストラリア内のディーラー 200 社を IBM Cloud に移行し、セールス、インベントリー、スペア・パーツの管理システム、そしてサービス、保証、レポート、コンプライアンス、販売店のカスタマー・リレーションシップ・マネジメントにかかわるシステムを獲得しました。

Mitsubishi社は、キンドリルを信頼してSAP ERPに基づくSAPシステムの構築を任せてくれました。 これには、SAP Customer Relationship Management(SAP CRM)、SAP NetWeaver® Portal、SAP Business Warehouse(SAP BW)、SAPのガバナンス、リスク、コンプライアンス(SAP GRC)が含まれ、このシステムはIBM® DB2®上で実行されます。 Kyndryl は、Mitsubishi 社の SAP 環境の主なアップグレードにも何度か協力しています。 Kyndryl(旧 IBM インフラストラクチャー・サービス)との 30 年来の良好な協業関係を継続することを目指し、Mitsubishi 社は、高まる IT の要求をサポートするために IBM Cloud SAP 認定インフラストラクチャーを選択し、変革の完了に向けて Kyndryl の支援を仰ぐことにしました。 Kyndryl は、エンタープライズ・リソース・プランニング、 エンタープライズ・ ウェアハウス、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント・アプリケーションをはじめとする、IBM Cloud SAP認定インフラストラクチャーへのマイグレーションを全体的に管理しました。

ミッションクリティカルなSAPアプリケーションの移行により、Mitsubishi社は、ピーク時の セールスニーズに対応し、ビジネスニーズに応じて環境を拡張することで、混乱を 最小限に抑えることができます。

Tiddy 氏は、ビジネスに不可欠なアプリケーションをクラウドに移行することで問題が発生する可能性があった、ということにも言及しています。 「SAP 社が各種のインフラストラクチャー・プラットフォームに対して非常に厳しい認証プロセスを採用していることが課題の一つとして挙げられました」と同氏は説明します。 「[キンドリル]社は、SAP社と直接連携して、[キンドリル]社のインフラストラクチャーが適切に認証されていることを確認しました。」それによって、プロジェクトを軌道に乗せ、Tiddy氏と彼のスタッフは、マイグレーションの準備に集中することが できました。

結果、マイグレーションは成功を収めました。 「データは、古いシステムから新しい システムへ実際にスムーズにマイグレーションできました。 と Tiddy 氏は述べています。 「業務を中断することなく完了しました。 最終 サービスインは週末に実施され、あるシステムから他のシステムに移行する必要のあるデータが膨大な量だったことを考えると、それにかかったダウンタイムは、極めて小さいものでした。」

回復力、信頼性、拡張性

マイグレーションが完成したことで、Mitsubishi 社は、新規のクラウド・インフラストラクチャーにもたらされた改善に満足しています。 Tiddy 氏は、特に新しいソリューションの回復力が高いことに満足しています。 彼は次のように説明しています。「IBM Cloud ソリューションに移行する以前には、実際に DR(災害復旧)システムに切り替える必要があれば、業務のダウンタイムは数週間に及ぶだろうと予想していました。」 今日、災害時の潜在的なダウンタイムはほんの数時間です。

この潜在的ダウンタイムの短縮は、特に Mitsubishi にとって重要なものである、と Tiddy 氏は述べています。「特に、月間の販売のピークと谷を考慮すると、ビジネスは 1 日か 2 日以上のダウンタイムには耐えられないでしょう。」

新しいクラウド・インフラストラクチャーのもう一つのキーポイントは、信頼性と管理の容易さです。 販売員は、販売の現場から素早くシステム にアクセスできるようになり、顧客の車両購入の意気込みに水を差すことがなくなりました。

最後に、SAP ソリューションを IBM Cloud に移行したことで、Mitsubishi 社はそれまでにない拡張性を獲得しました。 数年間の成長を経て、また今後のさらなる成長を目指して、 Mitsubishi 社は、増加した販売ボリュームをなんなくこなせる態勢が整いました。 事実、同社はすでに、オーストラリア外へのソリューションの拡大を検討しています。 「このパートナーシップで次に行うことは、Mitsubishi Motors Australia で学んだことを生かして世界レベルまで広げていくことですね」と Tiddy 氏は語ります。 「親会社である三菱自動車工業株式会社は、当社のアプリケーション・プラットフォームを世界中の他の販売店で再利用しようとしています。」